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sankyosarashi

Color Curves


『Color Curves』は「注染(ちゅうせん)」※という染色技法で染め上げています。

※注染とは職人が一枚一枚丁寧に手をかけ、布に染料を注いで染める日本の伝統工芸にも選ばれている染色方法です。その特徴としては、出来上がりの布地の染色に裏表がなくどちらでも使用可能です。


1度で多色染めができる注染ですが、WASIL『Color Curves』にはたくさんの色が重ねて使われてるデザインなので、1度でも難易度が高い染色を3回繰り返してやっと出来上がります。(防染糊にて型置き→染色→水洗→乾燥)を三回くりかえす。


以下で『Color Curves』の注染の技法をご紹介しましょう。






デザイン型に合わせて2度目の糊置き中です。

WASIL用の和晒シルケット生地を、蛇腹状に折り返していきます。

1枚折り返しては糊を置き、また折り返して糊を置くを何度も繰り返します。





ヘラを使って糊を置いているところです。

糊は海藻を原料ものを使用し、糊が付いた箇所には染料を注いでも染まらなくなります。

これで色を分けて染色できるのです。






糊置きが完成。次の色を付けるために上から染料をそそいでも他の場所に染料が流れないように糊で土手を作ります。デコレーションケーキを作っているようにも見えます。。。





先程作った土手の内側に染料を注ぎます。注いでいる職人の事は壺人(つぼんど)と呼ばれています。

写真の工程は2度目の染色で、黒色のみ注いでいきます。





こんな感じで防染糊がついていない所にだけ、染料が入り綺麗に染色ができます。このように注染は人間が手作業で染め上げていくので、全く同じものは存在しません。型際から少し染料が滲んだり、色と色がぶつかり合ったりして色が混じっているところもありますが、それもまた注染の良さとしてお楽しみください。






糊を「川」と呼ばれる洗い場で洗い流した後、高さ15m程度の高所にある竿に生地をかけて伊達干し(乾燥)させます。

これで2回目の染色が完了です。その後また生地のシワを伸ばしてロール状に巻き取り三度目の染色に入ります。3度目は黄色、緑、ピンク、濃紺を染めます。







このようにしてできた、WASIL『Color Curves』。

LEXUS三国ヶ丘店様のレストルームにも飾っていただいております。


日本の伝統工芸とアートが融合したWASILは様々な空間にマッチします。

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